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 ■ブーツの使用感


 《HYPNO ANIVERSAL(‐その1‐)》

 
HYPNO ANIVERSAL
Hypno spacer(1)
Hypno spacer(2)

卜(ぼく)が初めて購入したインラインスケートブーツはイタリアHypno社のANIVERSALというモデルです。2006年ごろに登場したモデルですが、2009年春以降はしばらく日本への入荷がなかったので「最終現行モデルか?」と思われましたが、現在は後継のAVENUEというモデルが日本でも手に入ります。意匠は異なりますが機能的にはANIVERSALと大差ありません。

このブーツの最大の特徴は簡単にブレードの着脱ができることです。街乗りでsk8では立ち往生するような場面に出くわしてもサッとブレードを外して乗り切る、とか、sk8の途中で気軽にお店に立ち寄ったり、という使い方が想定されます。卜も近所に買い物に出かける時に履いて出かけることがよくあります。

ブーツの履き心地は、ハイカットのスニーカーのような外観からソフトな履き心地を連想される方もいるのではないかと思われますが、固いです。フィットネスジャンルのソフトブーツよりも、むしろフリースタイルジャンルのハードブーツに近いものがあるかもしれません。通常のブーツのカフにあたる部分とか、タン(ベロ)部分には樹脂パーツが縫いこんであり、シューレースを上部まで強く締め込んだ時には足首がほとんど動かなくなります。人によっては足が痛くて履けないという場合もあるかもしれませんので、購入時の試着は必須だと思います。

そんな感じなので、このブーツを「靴」として長時間履くのはちょっとツラいものがあります。たとえば通勤・通学時に普段の靴代わりに履いて、という使い方はキビシイかなぁ、と思います。

ブーツの中で足が左右前後に動くとか、カカトが浮くような感じはありません。購入当初は左足のタンの、足の甲に当たる部分のアールがきつくて足当たりを感じたのと、やはり左足のタン部、体重を乗せるあたりで向う脛が擦れて足が痛くなることがありました。足が慣れたのか靴が馴染んだのかわかりませんが、最近では(ほぼ半日履きっぱなしなんてこともありますが)足が痛くなるようなこともありません。

乗り味の全体的な印象はマイルドです。ナイロンコンポジットのシャーシー(フレーム)が路面の不整をほどよく吸収してくれるということもあります。着脱式なのでガタつくとか、そういう不安はまったく感じません。挙動も唐突なところがなく、穏やかです。反対に、力が逃げる分、スピードはあまり出ません。慣れてくるとウィールのサイズを上げたくなりますが、標準装着の76mmがmaxです。もう少しキモチ良く走るためにはスペーサーの交換をお奨めします。この靴は、ベアリングとベアリングで挟み込むスペーサーの他に、ベアリングを装着してからその両外側を挟み込む部品があって、標準ではナイロン素材のものが嵌(ハマ)っています。これを、アルミのものに交換すると、驚くほどウィールが回るようになります。

写真で黒いのが標準のもの、シルバーがアルミのものです。
 これをベアリングの外側に嵌めてから、フレームに挟み込みます。この構造だとシャフトのネジを締めすぎるとウィールが回らなくなるような気も・・・(^^;

80mmウィールが装着できるように改造する手法などを紹介されているwebページもありますが、改造は自己責任で。

家の近所をジョギング、とかちょっとしたシティ・ランに、といった用途には最適なブーツではないかと思います。脱ぎ履きも楽ですし、ブレードの着脱もあっという間にできます。卜は最初にHypnoを買ってから、そのあとROLLERBLADEのフィットネスブーツとスラローム用にFILAのハードブーツを買いましたが、近所にちょっとお出かけみたいな時にはHypnoを履いて出ることがほとんどです。

ところで、「スラロームをしてみようか?」と思ったときに、Hypnoはどうなんでしょう?そのあたりを‐その2‐で書いてみようと思います。


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 《HYPNO ANIVERSAL(‐その2‐)》

始めてのブーツを購入する時点では、「インラインスケートを履いて、どんなことをしよう」という目的が定まっていないことが多いのではないかと思います。卜(ぼく)もそうでした。買って一ヵ月半後にスラロームをやってみようと考えるなど、購入時の自分には思いもよらぬことでした。

現在の自分とスラロームを始めた頃の自分ではやや考えが異なり、以前はどちらかというと「Hypnoはスラロームに向いていないのではないか」という気持ちが強かったのですが、いまでは「Hypnoでもそこそこイケるんじゃない?」と思っています。多少なりとも技量が上がり、以前は負の要素にしか思えなかったことがほとんど気にならなくなったということもあるかもしれません。

慣れてしまえば関係ないところもありますが、アルミなどの金属素材で剛性の高いフレームよりも、操作に対する反応がダイレクトに返ってこないナイロンコンポジットのフレームの方が初心者のうちは怖さを感じずに技を習得できるというメリットがあるような気がします。卜はスラローム以前にパラレルターンとかスピン(ラウンド)ストップを練習するのに、HypnoだとうまくいくのにアルミフレームのROLLERBLADEで同じことをやろうとするとブッ飛んだりコケたりしたことがありました。

今の時代には通用しない話になってきましたが、卜らの時代にクルマ好きがドライビングテクを習得しようと思ったら、「なるべく車両重量が軽くて、エンジンのパワーよりシャーシーが勝っているクルマを選び、それを全開で振り回す(乗りこなす)ことを覚えた方がいい」と言われた感覚に似たところがあります。良く回るベアリング(ウィール)や剛性の高いシャーシーは、乗りこなせなければ宝の持ち腐れで、思いっきり滑ってもスピードが乗らない、自分のコントロール下に置けるというのが、初心者にはメリットと言える場合もあるのではないかと。

Hypnoで練習すると、しっかり漕がないと進めないところがあるので、きちんと漕ぐことも覚えられると思います。

 
Hypno frame

ワンフットやトウ・ヒールなどをやろうとすると、フレームがイッてしまうのではないかと不安になることはあります。ワンフットの時に、2番ウィールがフレームと干渉して「カ、カ、カ、カ、カ・・・」と擦れる音がします。フレーム高を低く抑えるためでしょうか、写真のように溝が切ってある(穴が開いている)のですが、思いっきり体重が乗ると当たってしまうみたいです。あと、フレームが長く、つま先から出っ張っている部分も長いので、トウで立つのは難しいです。

フレームの長さですが、スラロームをやるには少し長すぎるところはあります(1番のシャフトから4番のシャフトまで実測で268mmありました)。これも現在の自分とスラロームを始めた頃の自分ではやや考えが異なり、以前は「この長さではキビシイものがある」と思っていましたが、今ではさほど気になりません。これは2番3番ウィールを新しいものに交換し、3mmほど減っていたウィールを1番4番に持っていき、ロッカリング状態にしたことにもよります。ただ、いきなりロッカリング状態で始めるのではなくフラットウィールセッティングの不自由さを充分に味わったことが、その後の自分にはプラスになったと思えることもあるので、ロッカリングしないとキツいのは確かですが、とりあえずそのままの状態でしばらく乗ってみることも勧めたいです。

足首の自由度に関しても、現在の自分とスラロームを始めた頃の自分ではやや考えが異なり、以前は「こんなに足首が動かないのはキビシイものがある」と思っていましたが、今では全く気になりません。ひょっとしたら多少ブーツがタレてきたせいもあるのかな?とも思いますが、足首よりも大事なのはヒザの使い方なのではないか?と思うようになってきたということもあるかもしれません。

スラロームをやりたいという目的が定まっているならわざわざHypnoを選ぶ理由がありませんが、Hypnoでも意外にイケるよ、というのが現在の実感です。その後FILAのブーツを買ってからも、自宅前で練習するときは「場所が狭い/荒れ気味の路面があまり気にならない」等の理由からHypnoを履くことがありました。そんな調子で使っていると一年経たないうちに履き潰れそうなので、まだ手に入る今のうちにスペアを買っておこうかどうしようか考えていたりもします(^^;

余談ですがHypnoを履いてスラ場に行くと「珍しいの履いてますね」と言われる確率が高いです。

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 《HYPNOのアルミフレームについて》

Hypnoのカスタムパーツに、アルミフレームがあります。「ありました」と言ったほうがいいのかな?

インラインスケート関係の情報をインターネットで漁るようになったのは自分がブーツを買ってから。Hypnoについても、他に履いてる人はいないか?とか、なにか情報は転がっていないか探してみたりしたんですが、そこで目にしたのがGG-チャリさんのブログでした。

Hypnoのフレームを加工して80mm径のウィールを装着できるようにしたり、ロッカリングできるような改造をしたりといった記事が書かれていました。そして、インラインスケート関係のフリーペーパーFun's/styleの記事(写真)と、それを見てHypnoのアルミフレームを購入した話も。

卜(ぼく)はこの記事の写真を見て即座に、そこに書かれていたCBC(株)ファッションデパートメントという会社にTELしてみました。(2009年当時)二年以上前の記事でもあるし、今でも手に入るのかわかりませんでしたが、ダメ元で。

すると、現在は海外メーカーのインラインスケートの輸入卸に関してはCBCからLBCという会社に移行しているとのことで、LBCの連絡先を教えてくれました。
LBCに電話をすると、代表取締役の長谷山さんが直接電話に出られました。経緯を説明し、Hypnoのアルミフレームが入手できないかどうか尋ねると、「本国に在庫があるかどうか確認をしてみる。ただ、ウチの会社は個人のお客様と直接お取引ができないので、うちの会社と取引のある販売店(東京だとVictoria本店とかS-FOURとか)で品物を発注するというカタチを取っていただきたい」との回答でした。現在も入手できる可能性はあるのかについて尋ねると、「なんとも言えません」とのこと。また、「イタリアの会社という性格上、また、これからXmasシーズンに入ることもあり、年内に回答が返ってくるかどうか怪しい」ということと、「仮に在庫を押さえられたとしても日本に持ってこられるのは来年(2010年)の三月くらいになってしまう」、という話で、それについては了解をしました。

で、S-FOURに行ってみたわけです。

店にはカワノさんがいました。そこでまた、これまでの経緯を説明しましたが「結論から言うと九分九厘入手できないだろう」という話でした。じつはS-FOURでもお客さんの要望があって当該パーツの仕入れに手を尽くしたそうなんですが、結局入ってはこなかったということで。ただ、「LBCの長谷山さんも手に入らないことは知っていると思うんですが、お客さんにそういう説明をしたということは、ひょっとしたら何か状況が変わっているのかもしれないですね。一応当たってみましょう」ということになり、連絡待ちとなりました。 それから二週間ぐらいして、S-FOURから「やはりダメみたいです」という連絡が(T_T)

コレ、世界的に品薄なんでしょうかね?それとも日本に入ってこないだけなんでしょうかね?

卜は諦めることなく、別の方法で入手できないかどうか画策中です。

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(※本ページのデータは2015年3月現在のものです)



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