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 ■始めたばかりの頃のこと


 《練習編1 −初滑走−》

卜(ぼく)がインラインスケートを始めることになったのは2009年の12月、サンタクロースが娘のXmasプレゼントにインラインスケートブーツを贈ってくれた(?)ことがきっかけでした。初めて滑った日のこと、それからしばらくはまるで子どものように夢中になって滑っていたこと、などをblogの過去記事から拾ってみようと思います。

子どものプレゼント用に用意したスケート靴はXmasまでまだ日があったので納戸に隠してあったのですが、自分用に買ったブーツをいつ履き出そうか。Xmasまで待って、子どもと一緒に始めるか、事前にある程度滑れるようになっておくか‥‥‥なぁ〜んて、そんなに迷ったりはしませんでしたよ。神田に行ったのが(2009年)11月19日の木曜日だったんですが、翌々日土曜日の早朝、自宅周辺にて初滑りを慣行しました。

過去にアイススケートの経験はありましたがもうかれこれ30年くらいスケート靴を履いていません。ローラースケート(4輪)は過去に挫折した事もアリで、実質初めての路上といってよいでしょう。
 身近に教えてくれそうな人もいないので、とりあえずはインターネット(ビギナーズインラインとかINLINE JUNKIESとかh/i-ROM等のwebページ)で知識を仕入れて独習です。

まずは家の目の前にある公園の芝生の上で座った状態から立ち上がる練習および歩行(いわゆる「V字歩き」)の練習。これは難なくできました。外から見ているだけだとインラインスケートは車輪が一直線に並んでいて立つだけでもバランスを取るのが難しそうと思われる方もいるかもしれませんが、アイスのブレードで氷の上に立つのと比べても簡単で安定感があります。つま先を開いたVの字、あるいはつま先を閉じて踵を開いたハの字で、ブレードをアウト側かイン側に寝かせればウィールが回りにくいということがわかれば、(ウィールの回らない)芝生や砂利の上でなく、アスファルト路面でも普通に立ち、普通に歩けるようになります。

では、次に漕ぎ出しです。

軸足と反対の足を斜め後方に蹴り出してみようとしますが、なかなかうまくいきません。スケートボードやキックボードで助走をつけるような動きで蹴り足を何度かチョンチョン動かして、ぜんぜん進まずに止まる、みたいな。自分が記憶している(その記憶も間違っているのかもしれませんが)蹴り出してツー‥‥といくアイスな感じではダメみたいです。アイスな感じというより、今となって思えば過去にやっていたアイススケートではμ(ミュー)の低い氷の上だから少し蹴ればツーッといく、の繰り返しで滑ったような気になって終わっていただけなのかもしれません。

ブーツの購入時にS-FOURの上村氏が言っていた「軸足でウィールの上に乗っかっていくようなイメージ」「転がるウィールの上に足を乗っけていくイメージ」という言葉を想い出して、蹴り足より軸足に体重を思い切って乗せていく意識でやってみると、なるほど、今度はうまく転がります。気持ちいいほど、いや、ちょっと怖いぐらいに転がります。「歩こう」とか「前に出よう」と考えるより、左右の足に、交互に、均等に体重を乗せていくだけで、足はそれほど動かす必要がないというコツをつかむのが最初で、それがわかってきてから、蹴り足を意識する(より前に進む意識)という順番でよいみたいです。練習方法を紹介しているサイトで、「滑り出しはV字歩きの延長」と書いてある意味がわかったような気がしました。 小一時間練習して、なんとなく滑る感じがわかったところで初滑走は終了です。

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 《練習編2 −初CR?−》

初滑走ですでにインラインスケートの魅力(魔力?)に取り憑かれた卜(ぼく)は、その日の午前中に無謀にも「近所のドラッグストアまで買い物に行く」という冒険をして(危険を冒して)しまいました。

卜の二人の子どもたちが自転車で付いてくるというので、一緒に。ちなみに上の子はもう補助輪を外していますが下の子は補助輪付きです。で、卜はスケート。
 ところが‥‥‥子どもたちが付いてくる、どころか「子どもの自転車に全然付いて行けねぇ〜(*_*)」
 上の子はどんどん先に行ってしまいます。下の子が自転車を漕いで走るスピードといえば大人の速歩き程度のものなんですが、それにも付いていけないっていうのは‥‥‥。

家から目的地までの道のりは、見た感じではわからないぐらいの上り勾配が付いているのです。歩いているだけでは感じませんが自転車で走ると行きは疲れて帰りは楽なので、勾配が付いているのがわかります。スケートで滑る時も、見た目ではわからない微妙な勾配がわかります。しっかり漕がない(蹴らない)となかなか前に進めないからです。
 早朝の練習でなんとなく滑り出しの感じはつかんだものの、まだ転倒を恐れるあまりあちこちに無駄な力がかかっています。きちんと前に進む漕ぎ方も身に付いていません。
 他の交通などの不測の事態に対応できるスキルがないのも無謀でした。排水溝の蓋やマンホールは脅威でしたし、車通りはそれほど多くはないんですがとりあえず車や他の歩行者が来たら止まってやり過ごす、みたいな。

そんなわけで片道1km程度の距離だと思うのですが往路はおそらく普通に歩いた方が早かったような時間がかかった気がします。
 ただ、復路(帰路)ではなんとなく普通に(まだ安定したストライドとは言い難いものではありましたが、下の子の自転車を追い越せるぐらいには)漕げるようになってきました。行きとは逆に微妙な下り勾配が付いていたのも滑りやすかった理由ですが。

漕げば漕ぐほどいろいろなことが体でわかってくるものです。「長い距離をとにかく走る」というのを初心者に有効な練習方法の一つに挙げている人もいるようです。もちろん、いきなり公道に出るのではなく、他の交通のない公園の周回路のような安全な場所を選んでやるべきなんでしょうけれど。

ひと漕ぎで長く進めるように、安定したロングストライドを身に付けよう、と思った旅でした。

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 《練習編3 −もう、初日から中毒−》

初滑走日(2009年11月21日)の夕方になると、だいぶ滑れるようになってきました。

過去にアイススケートをやっていた時には上手い人に教わるでもなく、旋回や停止に必要なテクニックを身に付けようという向上心もなかった気がします。ただリンクをだらだら周回することで満足していました。小学校中学年から高校生までの間に延べ十数回しかリンクに行ったことがないので「やっていた」と言うほどのキャリアでもないです。

インラインスケートはアイスに比べるとまだ、「滑りを自分のコントロール下に置けている感」が、高いように思います。難しければ難しいほど、それをコントロールできれば相当楽しいんだろうという想像はできますが、「どこへ行ってしまうかわからない感」がアイスに比べて少ないように感じるので、未経験者には取っつき易いのではないか、というのが初めて滑った感想です。

てゆうか、単純に面白いです。

いや、メチャクチャ面白いですから、これを読んだ人は「滑れるだろうか?」などと難しいことを考える前に、ぜひやってみてください。

バランス感覚を必要とする遊びにはスケートやスキーなどの他にも、人力以外の動力を持つ道具(車やバイクなど)を使ってするものがあります。これらに共通するのは、道具を操るということと、重力の移動をコントロールし、その感覚を味わう楽しさだと思います。また、熟練度にしたがって道具が介在しているのを忘れるということにも変わりはないと思います。卜(ぼく)が過去に車やバイクでさんざん遊んだ経験は、今回スケートを始めるにあたって、けっこう役に立っているような気がします。

ただ、車やバイクなどは道具や機械を操ること自体が楽しいということもありますが「道具なり」にいけてしまう部分もあります。それに対して、スキーやスケートでは荷重移動がうまくできないと前に進めないとか、曲がれないとか、それをまず自分の体で覚えていくことが必要になります。そういったことがひとつひとつできるようになっていくことで、道具と身体の一体感(自分の意思や体の動きにダイレクトに反応する)が初心者であろうと熟練者であろうと、その人が持つ技量なりに感じられるのです。そして、それがスキーやスケートの楽しさの大部分を占めるのではないかと思うのです。

‥‥‥とまぁ、難しい話はさておき、この面白さをどうやって伝えればいいのでしょうか?

伝えずにはおれないくらいなんです。

というわけで、誰か一緒に滑らない?

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 《練習編4 −小学生と競争−》

初滑走の翌日(2009年11月22日)は明け方まで雨が降っていたので午前中は滑れませんでした。また、いろいろ用事もあったので滑れたのは夕方になってから、30分ほどだけでした。卜(ぼく)ぐらいの歳になると頭でも体でもすぐには覚えられないのと、一度覚えたことを片端から忘れていく傾向があります。
 前日の最後にはけっこう乗れたという感覚があったのですが、少し時間を置いただけでまた昨日の途中ぐらいまで戻って、そこから再度始める、みたいな手戻りがあるのは仕方のないところ。

そしてその翌日(勤労感謝の日で祝日)の午前中に2時間ぐらい滑りました。

以前話題に出したウチの子の同級生、Yちゃん(小学一年生)がスケートを履いて遊んでいたので競争を挑みましたがあえなく敗退(w
 彼女は滑っているというよりスケート靴を履いてガチャガチャ走っているのに近いんですが。バランス感覚に秀でているのと、怖いもの知らずで転ぼうが何しようが泣きもせずできるまでやる根性は見習うべきものがあります。おもちゃ靴ではなくちゃんとした靴を与えたら、相当な滑り手になるのではないかと思うのですが‥‥‥。

しかし小学生に勝てないのは少々情けないので練習を重ねることにしましょう。それから小一時間、ひと蹴りでどれだけ前へ(長く)滑れるかを意識して、周回路をひたすら走りました。始めたばかりはどうしてもインエッジ気味で走る傾向にあるので、軸足の刃を立てる意識を持つのが大事なようです。また、前傾気味の上体を立てることも意識しました。エッジのインアウトもそうですが、前後の荷重のかけかたによっても挙動が変わります。

そんなこんなで乗れるようになってくると、無駄にかかっていた力も抜けたので、走っていて疲れなくなりました。スピードも、自転車を軽く流して走るくらいには出るようになったんではないでしょうか。

そこで、再びYちゃんに競争を挑みます。今度は、ムキになって走らなくても150mくらいの周回路で半周以上の差をつけられるようになりました。
 本やwebページで滑り方を読んだりお手本になる動画を見たりして、その通りにやってみようと思ってもいきなりはできないのがほとんどです。それが、練習を重ねるうちにひとつひとつできるようになり、「あそこに書いてあったのはこういうことか」と体でわかっていくのが楽しい年頃です。

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 《練習編5 −スウィズル−》

その次の土日(2009年11月28,29日)は、各日二時間ぐらい滑りました。これまでもただ走っているだけでなく、走りの合間に「シザーズ30回」とか、ヒールブレーキを使ったストップの練習とかスウィズルの練習とかを混ぜたりしていました。

シザーズを繰り返す(足を平行にして止まった状態でハサミを開いたり閉じたりするような動きを左右交互に行なう)のは地味な練習になりますし、初めてでもわりと出来たりするので「あ、これはできるな」と思って練習メニューから飛ばしてしまう人もいるかもしれませんが、初心者のうちは走っている状態の姿勢(前傾、いわゆる「へっぴり腰」になりがち)を正したり、これから身に付けていくさまざまな技をなるべく苦労せずに習得するためにも特に有効な練習であるように感じました。

ヒールブレーキで止まる時にも、初めのうちは走っている状態から足を前後に開くということが難しく感じたりするものです。停止状態でシザーズを繰り返すことによって、そのあたりのコツがつかめたりします。

スウィズル(ひょうたんの形を描くように足を閉じたり開いたりしながら前に進んでいく)は難しいです。アイスをやっていた頃にも見よう見まねでやってみたりしましたが全く身に付かず挫折していました。足をV字に開いて、出て行くまではよいのですが閉じられずに股裂きになったり、一旦閉じたところから開いていくのがうまくいかない。助走をつけて何回か繰り返せても前に進めずに止まってしまうのです。上手な人は少しくらい(上り)勾配が付いたようなところでもスウィズルで前に進んで行かれます。

ところで、上級者が上級技を習得する時に「神が降りてくる瞬間がある」という表現(最近の表現なら「キタ------(゜∀゜)---------!!」って感じ?)を用いることがあります。そんなに大げさなものでもありませんが、出来なかったことが繰り返しの練習によって「体でわかる」瞬間は、初心者でもそれなりにあって、その喜びがまた明日に繋がるものです。「これがあるからやめられない」みたいな。

卜(ぼく)の場合は、下り坂で何度もスウィズルの練習をしているうちに、足の開閉に必要な(足首を支点に方位磁石の針が振れるような)動きの感覚をつかめた時がありました。それまでは、行くときは前に体重を乗せて戻す時は抜くということばかり意識していて足首の使い方に気が回っていなかったのです。

その後さらに練習を重ね、とりあえず平地でもスウィズルで前進(加速)することができるようになりました。そんな経験からスウィズルの練習は、行き先の安全が確認できるゆるやかな下り勾配で練習するのがいいのではないかと思いました。まだちょっと無駄な力を使っているようなところがあるので、もっとスムーズにいけるようになりたいと思います。

この週末まで、累積走行時間は約12時間。(2009年11月29日現在)できるようになったこと&現在練習中は以下の通り。

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 《練習編6 −曲がる−》

次に滑ったのは12月1日(火曜日)と4日(金曜日)、それぞれ約一時間ずつでした。日曜日に練習したスウィズルの感覚を次の週末まで覚えていられるかどうかという不安もあったり、パラレルターンやスピンストップの、「あともう少し」な感じがもう気になって気になって(^^;

この日の結論としては、パラレルターンは、だだっ広い安全な平地で、パイロンなどの目印を立てて行なったほうがいいように思いました。曲がった先に何があるかわからないような近所の路地とかでは安心して練習できないのでダメですね。ある程度はスピードが出ていなければ回れないし、スピードと体の傾きと旋回半径の関係がなかなかつかめなくて。
そのかわり、3m幅の路地で道路幅のなかで旋回できるようにと行ったり来たりしているうちに、パラレルターンを飛び越してランジターンができるような感じになってきました。まだ回りきるあたりでたまにコケるのと、180°回りきれないで脇に突っ込んでいってしまうこともありながら。これもスウィズルの時とおなじように、エッジの効かせかたが「体でわかった」時がありましたね。

スピンストップも狭い路地での転回・停止には便利で、ぜひ身に付けておきたい技のひとつです。ここまでいまだwebに上がっている動画を参考に独習中の卜(ぼく)は、動画を見たり説明文を読んでいるだけでは挙動のきっかけをどう作ればいいのかと、回ってからの収束のさせ方がよくわからなくて、試行錯誤しました(さんざんコケながら)。そうしているうちに、反時計回りにならなんとか回れるようになってきました。時計回りがまだうまくいきませんが、ターンについては不得手を作らずに左右両方でできるようになっておきたいところです。(栃木のインラインスケーターkoba-kenさんがアップしている動画が独習の参考になりました)

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 《練習編7 −再び街へ−》

2009年12月5日(土曜日)の午前。この日はまず、近所のドラッグストアまで買い物に。もちろん、sk8を履いて、です。初滑走日のCRはさすがに無謀な試みでしたが、その時と比べて走りにもだいぶ余裕が出てきています。僅かに上り勾配が続く往路も疲れずに漕いでいけました。他の交通も気にしながら、慌てずに対処しました。どんなにこちらが気をつけても、すれ違いの歩行者はちょっとビビり気味なんですけどね。近所で滑ってるのは卜(ぼく)ぐらいなもんで、sk8erに遭遇することも稀でしょうから仕方がないのかもしれません。

そんなこんなで買い物から無事帰宅。そのあとは、また練習です。ランジターンはだいぶモノになってきました。スピンストップは、相変わらず時計回りがうまくいかず。

やがて雨がポツリポツリときたので、練習はおしまい。

この日はじめて、ウィールのローテーションもしました。ウィールを外して、各部品を清掃(乾拭き)後、

 右1番⇔左3番
 右2盤⇔左4番
 右3番⇔左1番
 右4番⇔左2番

で、表裏も入れ替えるという、まぁ基本通りのやり方です。

ブーツの購入時にお店(S-FOUR)でアルミのスペーサーを見かけた(「標準装着のナイロンスペーサーに物足りなさを感じるようになってきたら交換してみてください。それだけでもけっこう回るようになります。Hypno純正のアルミスペーサーを置いてる店は、たぶんウチぐらいですよ」と上村氏は言ってました)のを想い出して、そろそろ変えてみようかなぁ‥‥‥なんて思ったり。

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(※本ページのデータは2015年3月現在のものです)



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