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 ■自分が練習する中で思ったこと


 《バックワード・スケーティング (1)》

卜(ぼく)の、これまでのスケート人生の中で最大の事件は、バックで滑れるようになったこと。この先、どんなことができるようになったとしても、バックスケーティングができるようになった日の感動を上回ることはないのではないかと思います。それはたぶん「30年来の夢が叶った!」という思いが入るせいでしょう。

子どもの頃、遊びに行ったアイススケートリンクで、バックで滑っている上手な大人のひとたちを見て「あんなふうに滑られたらなぁ」と思ったことがあります。どうすればバックで滑られるようになるかを聞くと、「まずはこれから」と、きまって教えられるのがバックスウィズルでした。見よう見まねでやってみるのですが、うまくいきません。当時はセンターエッジに乗る、とかアウトエッジを使う、つま先荷重カカト荷重、なんて意識をすることもついにはなかったし、周りに教えてくれる人もいなかったので、卜のアイススケート人生はただ前進できただけで終わりました。そんな自分が、バックで進めるようになるとは夢にも思いませんでしたよ。

インラインスケートでもバックスウィズルができるようになるのに苦労しました。できるようになったキッカケは日高でいの〜さんに「エッジを立てて、足を閉じるときにはヒザを開く」ことを指摘してもらったことです。クロスやスネークができるようになったことといい、卜は、いの〜さんには足を向けて寝られないのです。

しかし、バックスウィズル、バックウォーク、簡単なバックスケーティングができるようになってからも、バックスネークができるようになるまでの間にはいくつかの壁を越えなければなりませんでした。

最初は後ろを振り向かずにバックスウィズル、バックウォーク。その後、一列に並べたパイロンの横を、パイロンを脇に見るようにしながらのバックスウィズル、バックウォーク。ここまでは、まぁ問題ないと思います。

一応確認しておきますが、フォワードのクロスをやるときの利き足(先行足)が右であれば、バックの時の先行足は利き足とは反対の左足、後追い足を利き足である右として、振り向く方向は左というのがレギュラースタイルになります。

パイロンを脇に見ながらバックでいけるようになったら、パイロンが股下にくるように跨いで、両手を真横に広げます。そのまま上体を腰上から90°ひねって、先行足側の肩が後方のパイロンと一直線になるぐらいまで上体を開きます。このときに顔も真横を向くはずです。その状態から、今度は首だけを90°まわすと、顔が真後ろに向きます。そうして、バックの進行方向の腕をやや下に、反対の腕は上げ気味にして、左手の先から右手の先まで一直線になるように構えます。(GG-チャリさんのブログで、ひで爺のトリックスラローム講習会(@鵠沼スケートパーク)の模様、このバックの基本姿勢のレクチャーを受けている様子の写真がよくUPされています)

この姿勢(とくに上体)を維持しながら、パイロンを跨いだ状態でバックウォークをしてみます。前段階から、いきなり難しくなったように感じます。普段の生活では取ったことのないような姿勢ですが、慣れるしかありません。どうしても足元を見がちですが、はじめはなるべく遠く(一番遠くのパイロンを見るとか、斜め上を見るぐらいの気持ちでもいいぐらい)を見るようにした方が良いと思います。

さて、ここから先が問題です。半身の状態でパイロンを跨ぎながらまっすぐバックに歩けるようになったところで、今度はパイロンを左右に切り返して歩く(フォワードパラレルの練習で最初にやるやつを、バックでやる)、という練習に入るというのは、どうなんだろう?

ここでパイロンに入る前に、確認しておきたいことがあります・・・というのは、卜が一旦ここで行き詰まり、少々苦労をしたからです。卜の体験が万人に当てはまるとは限りませんが、もしかすると同じように苦労している人にとって、参考になる場合もあるかもしれません。

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 《バックワード・スケーティング (2)》

上尾でCHAKAさんに会ったのは、ちょうどバックの練習を始めた頃でした。肩越しに後ろを向いてのバックスウィズルやバックウォークを見てもらい「振り向き方が甘いですね。バックワードの技は、全て足に前後差が付くのが基本になります」というアドバイスをいただきました。そして、やって見せてくれたのは「バックスウィズルで開いたあと、閉じるときは前後に一直線」という形でした。それって、フロントクロスの練習でやったのと同じことをバックでやる、ってことですよね。「そのためには、体(上体)は真横を向けないと、なかなか足に前後差はつけられません」ということも教わりました。

「バックワードの技は、全て足に前後差が付くのが基本」

たしかに言われてみればその通りなのですが、この目からウロコ体験のあと、「バックスウィズルで開いたあと、閉じるときは前後に一直線」に取り組み始めたのですが、これがなかなかできない(^^;

後日、日高で、試行錯誤しながら外周で後ろ向きに滑っている卜(ぼく)と反対方向から滑ってきたローカルのまえだっちさんが、すれ違いざまに「振り向き方が甘いですね。バックワードは、足に前後差がついても楽に動けるようにもっと肩を進行方向に入れて、ヘソが真横を向くぐらいじゃないと」と、アドバイスを。CHAKAさんに言わたのと同じことです。その間、ほとんど進歩がなかったということになります(汗

この日、まえださんに「なんか姿勢が苦しそうだから、反対を向いてやってみたら?」と言われたことが、この難局を打開するキッカケになりました。「バックスウィズルで開いたあと、閉じるときは前後に一直線」が初めてできたのは、グーフィー側です。何度かグーフィー側を練習してからレギュラー側に戻ると、レギュラー側でもできるようになっていました。

いまになって「なぜできなかったのか?」を考えてみますと、あまりにも右足に重心が偏りすぎていたのだと思います。そのために、レギュラー側では利き足である右足が動かなかった。上体も、だいぶ前かがみになっていたと思います。足に前後差を付けた時に、重心は両足の真ん中に置くような意識を持つ、というか、利き足と反対側の先行足のほうにだいぶ体重を乗せるぐらいの意識でもちょうどいいぐらいではないかと思います。

これができるようになったら、両足を閉じるときに交差させていくようにします。上体は、バックの基本姿勢である半身の状態です。繰り返しになりますが、肩を進行方向に入れ、視線は足元を見るのではなくなるべく遠くに置きます。

バックワードを練習するのにクロスから始めて、足元を見ながらパイロンをクリアすることばかりを意識して、それでも何個かパイロンクリアできるとそれはそれで嬉しかったりするのですが、最初にそれから始めても結局ココに戻って(半身の、バックの基本姿勢を作るところから)やり直しになるので、とにかく「足の前後差をつける」「そのために半身になる」という、振り向いた姿勢をキチンと作るところから始めたほうが、結局は遠回りをせずに済みます。

「バックワード・スケーティング(1)」で『半身の状態でパイロンを跨ぎながらまっすぐバックに歩けるようになったところで、今度はパイロンを左右に切り返して歩く(フォワードパラレルの練習で最初にやるやつを、バックでやる)、という練習に入るというのは、どうなんだろう?』と書いたのは、「半身の状態でパイロンを跨ぎながらまっすぐバックに歩けるようになったところで、今度はパイロンを左右に切り返して歩く」練習に入ると、途端にそれまで取れていた半身の姿勢が崩れることがあるからなんです。足に前後差を付けずに半身の姿勢を取るのは、腰のひねりを保つことを常に意識していないと難しいです。というか、卜がそうであったように、この段階では、自分では取れていると思い込んでいる半身の姿勢がじつはちゃんと取れていないこともあると思います。そのために独りで練習するのでなく、誰かに姿勢をチェックしてもらいながらやるのが早いかもしれません。

足に前後差が付いていれば半身の姿勢が取りやすいし、半身の姿勢が取れれば楽に足の前後差を付けられます。それがわかった段階でパイロンに入ると、バックワードスネークはもう間近です。

「バックワードクロスは特に練習しなくても、バックワードスネークができるようになった時には自然にできるようになっていた」という話をよく耳に(目に)しますが、バックワードクロスでとりあえず何個かパイロン貫通できるような状態になったとしても振り向きの姿勢ができていないとバックワードスネークができるようにはならないんじゃないかと思うんですよね。それが、バックではクロスより先にスネークを練習した方がいいんじゃないか?と卜が思っている理由です。

ただし、バックワードのスネークを練習する前にはフォワードのスネークができるようになっていることが望ましいです。フォワードのスネークができていればバックに入っても漕ぐ感じがつかみやすいと思うので。

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 《バックワード・スケーティング (3)》

卜(ぼく)がその次に突き当たった壁は「動かない左足」でした。

「バックスウィズルで開いたあと、閉じるときは前後に一直線」ができるようになったところで(そろそろイケるかな?)と思い、とりあえずパイロンに入ってみると、パイロンの左側を両足が通過する時にはイイ感じでイケるのに、そのあとパイロンの右側を左足が通過しようとする時に、左足に右足が追いついて両足が揃ってきてしまいます。両足が揃ってきてしまうと、半身の姿勢も崩れてきます。そして、パイロンの左側通過時にはパイロンをかすめるように通れるのですが、右側通過時にはかなり大回りになってしまいます。

はじめのころ、先行足である左足をそれほど動かさずに(といっても、前回書いたように体重はしっかり乗せておかなくてはいけないんですが)、利き足ばかりで漕いでいました。バックワードの、片足スウィズル状態ですね。足を閉じる時に交差させるのでも漕いでいる利き足を動かすばかりで、先行足の方はほとんど動いていなかったんですね。

両足で8の字を描くのではなく

  ) ・・・右足
 │  ・・・左足

 (  ・・・右足
 │  ・・・左足
 ↓バックの進行方向

こんな感じでしょうか?

利き足だけでなく先行足側で漕ぐ片足スウィズル練習もみっちりやっておけば、それほどつまづくこともなかったのではないかな?と今になって思います(^^;

この「パイロン右側通過時大回りの原因(先行足である左足がほとんど動いていなかった)」は自分でもすぐに気付きました。いこいの森公園でuhouhoさんが『バックスネークは、バックスウィズルの右足と左足をかわりばんこに漕ぐ』と言っていたのを想い出し、左足でも漕ぐことを意識しました。左足がメチャ弱なのを自覚している卜は、グーフィー側(右側振り向き、右足先行)の練習もしました。バックワードの場合、フォワードの技ほどグーフィー側を苦手に感じません。フォワードだとグーフィーの先行足(左足)が浮きそうなくらい重心が利き足側から離れずダメダメなんですが、バックでグーフィーだといい具合に先行足の方に重心が乗ってくれ、前後のバランスが取れるからなんだと思います。

もうひとつは、フォワードスネークをやる場合に意識したのと同じ。「パイロンとパイロンの中間地点に足がある時に、左右の足がクロスしているような」意識をもって、左足がパイロンの左側を通過した後に、少しオーバーかなと思うぐらい足を背中側に引いて、右足と交差する状態を深く取るようにしてみました。●がパイロンで/が足だとすると、


/ 右足

\ 左足

↓ バックの進行方向

この図のときに、左足をうまく引いて、次のパイロンの入りまでを先導(コントロール)する意識を持つと、パイロンの近くを通れるような気がします。

左足がうまく動くようになってくると、パイロンの右側を大回りすることもなくなってきました。そして、このあたりでバックワードクロスをやってみると、面白いようにパイロンを貫通できるようになっていました。スネークの練習を始めたばかりの頃はクロスではまったく貫通できそうになかったのですが、それは右足だけで交差しようとして左足はあまり動いていなかったために、交差量が少なかったからだと思います。

反対に、バッククロスの方を先に練習している場合には、半身の姿勢がキチンとできていればスネークができるようになるのもそう遠くはないと思います。

フォワードの技でもグーフィー側を練習してできるようになっておいた方が良いのは言うまでもありませんが、バックに関しては「まずはレギュラーができるようになってから、そのあとでグーフィー」というのではなしに、習い始めからレギュラー側とグーフィー側を同じくらいの割合いで平行して練習するのがいいようにも思いました。また、フォワードの場合と同じく、バックワードスネークの(特にグーフィー側の)練習のためには、パイロン間隔を150cmだけではなく75cmとか80cmでやることをお勧めします。

バックワードスネーク、クロスができるようになったばかりの頃は、そればかりやっていました。

だって、楽しいんだもの(^^;

まだ安定感がなくスピードも出ていないのでしばらくの間バックワードの練習は継続的にやっていきます。継続的にやっていないと、前の状態に戻ってできなくなりそうな恐怖心もあります。このあたり、すんなりクリアできた方々には、レベルの低い話で申し訳ありませんでした><

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 《バックワード・スケーティング (4)》

バックの「振り向く姿勢」は、日常の生活では取らないような姿勢でもあり、頭ではわかっていても体がいうことをきかず、できるようになるのに苦労する人も少なくないのではないかと思います。(おまえと一緒にするなって?(^^;)

卜(ぼく)がやっている練習で、(たいした練習でもありませんが)ひょっとしたら効果があるのでは?と思うものをひとつ紹介したいと思います。

それは、フロントクロスの練習で行なうクロスステップ。

肩幅と同じくらいに足を広げ、アウトエッジで立ちます。(利き足が右の場合は)右ひざを左ひざにかぶせるようにして足を交差させます。そのあと左足を、かぶせられた右足から抜くように半歩戻す、の繰り返しで左方向に進んでいきます。慣れてきたら上体は真っ直ぐのままで腰を垂直に落とし、ひざをできるだけ深く曲げた姿勢で上体は上下せずに平行に動いていくように、下半身の動きだけでこれをできるようにしていく、というものです。

ひで爺の練習本でも、たしかクロスの基礎練としてこのステップをやるように書いてあったかと思うのですが、これを「振り向いた姿勢で」やるのです。

まず、上体を腰上から90°ひねって、ヘソが真横を向くぐらいまで横を向きます。このときに顔も真横を向くはずです。足は前を向いたままです。その状態から、今度は首だけを90°まわすと、顔が真後ろに向きます。この姿勢で、上記クロスステップをやります。レギュラー側だけでなくグーフィー側も、さらに、(左足に右足をかぶせて)左に進む時に右側から振り向いたグーフィーアンチ状態とか、その反対でアンチバックワード状態の姿勢を取る練習もできます。

足の形も基本は右左が平行││ではなく、ヒザを曲げて足を深く交差させるために

レギュラー(右足を左足の前にかぶせて左に進む)時・・・左足/ /右足
グーフィー(左足を右足の前にかぶせて右に進む)時・・・左足\ \右足

な感じで行くと思いますが、これを/\にしてみたり\/にしてみたり、振り向く方向を逆にしてアンチ(グーフィーアンチ)の姿勢でもやったりと、いろいろ試してみるのもよいでしょう。

以上、バックワードの練習についてあれこれ書いてきました。「自分の考えとはちょっと違う」と思われた方もいるかもしれません。卜個人の苦労話みたいなものなんで万人に当てはまるとも思えませんが、同じように苦労している方がいたら、ひょっとして参考になることもあるかもしれない、と思ったのが恥を晒した理由です。

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(※本ページのデータは2015年3月現在のものです)



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