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 ■ブーツの使用感


 《HYPNOとROLLERBLADE SPARK PROの履き比べ(‐その1‐)》

HYPNOとROLLERBLADEのwheel
HYPNO&ROLLERBLADE

初めて買ったインラインスケートブーツはHYPNO ANNIVERSAL。でもその直後にROLLERBLADEのSPARK PROを購入しました。HYPNOを買ったばかりなのにもう一足を買ったのにそれほど深い理由はありません。そのうえで、卜(ぼく)が感じたままHYPNOとROLLERBLADE SPARK PRO(以下RBと略)の違いについて書きたいと思います。それぞれに特徴のあるブーツであり、どちらがいいとか悪いとかいうつもりではない、ということは一応お断りしておきます。

まず、足を入れた感じはHYPNOよりRBの方が心地いいです。HYPNOは靴の外見から柔らかそうに見えますがベロやカフの部分に樹脂パーツが縫いこんであり、シューレース(紐)を固く締めすぎると足の甲や足首が痛くなるくらいです。そのおかげでホールド性はそれほど悪くないのですが、やや当たりが固い印象です。RBは足全体がやわらかく包み込まれるような感触で、足に当たる嫌な感じが全くといっていいほどありません。これならかなり長い時間でも履いていられそうです。また、ルーズというのではありませんが足首の自由度がHYPNOに比べて高いです。(タイトなブーツを求めるような)人によっては少々不満というか物足りなさを覚える場合もあるのではないかと思われます。足首〜脛にかけてはもう少しガッチリとホールドされた方が安心と感じる人もいるかもしれません。

標準装着のウィール径はHYPNOの76mmに対してRBは84mmです。フレームの長さはあまり変わらない、というかむしろHYPNOの方が長く見えますね。
これだけウィール径が大きくなると立った状態で高く感じるかなと想像していましたが、"Low Balance Frame"を謳っているだけあってRBの方が特に重心が高いという感じはしません。

では、漕ぎ出してみます。まずRBのウィールの良く回ること。そして、同じ漕ぎ方でもHYPNOに比べてスピードが出ます。また、惰性で進む距離も長く感じます。漕げばどこまでもスピードが乗っていく感じ。フレームやスペーサーの素材やベアリングの違い、そしてウィール径の違いによるところなんでしょうね。履き心地の良さもあいまって長い距離を行きたくなりますが、この靴を買ったばかりの頃のの卜にとってはコントロールできそうもないスピード領域に簡単に達してしまうことや、「靴に乗せられている」感もあって少々怖かったです。慣れるのに一か月くらいかかったかも^^;

コンポジットフレームのHYPNOに比べてロードインフォメーションがダイレクトに伝わり(クルマで言えばノーマル車とショックアブゾーバやサスペンションを強化した競技車の違いとでもいいましょうか)乗り心地は良くないです。路面状況が悪いと振動が気になります。挙動変化はHYPNOに比べると鋭いけれど、唐突というほどでもありません。

ナイロンコンポジットフレームとアルミフレームではどれほどに乗り味が違うのか、またウィール径の大小による走りの違いを実際に確かめてみたかったのですが、概ね想像通りでした。また、買う前に抱いていた「HYPNOはツッカケでRBはトレッキングシューズ」と自分なりにイメージしていた通りでもありました。

ブレード脱着のメリットでHYPNOを取るか、大径ウィールと快適な履き心地のRBを取るか‥‥‥ちょっとしたCRならHYPNOでLRならRB、って走る距離にもよるんでしょうが実際に街に出るときにはどちらを持ち出すか、ちょっと悩みそう。


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 《HYPNOとROLLERBLADE SPARK PROの履き比べ(‐その2‐)》

HYPNOはブレードが外せるという機構からキワモノに見られがちですが、フィットネス系ブーツの本来の用途であるジョギング、街乗りなどの用途に使う限りにおいては普通に扱いやすいブーツだと思いますし、同価格帯の他のブーツとの乗り換えで違和感を抱くようなこともないと思います。

卜(ぼく)は一足目のブーツとして買ってしまったので、他のブーツを履いてみるまでは正直(初めてのブーツとしてHYPNOはどうなんだろう?)という思いが自分の中にありましたが、ROLLERBLADE SPARK PRO(以下RBと略)と履き比べてみた今では「一足目のブーツとしても問題なく他人に勧められる」という感想を持っています。

HYPNOは「ホールドが甘い」と言われることがあります。たしかにRBのように「足全体を包み込むような」という感覚ではありませんが、靴の中で足が左右に動いたり踵が浮いて走りに集中できないというほどでもありません。また、「剛性が低い」と言われることもありますが、初心者のうちは特に気になるほどのものでもないように感じます。
これはまだ卜がただ走ることと単純な転回ぐらいしか身に付けていないからであって、これからスラロームテクニックなどを習得していこうと考え始めたら印象が変わってくるのだろうか?と思っていましたが、そうでもありませんでした。HYPNO本来の用途(街乗りメイン)で使用する限りにおいては問題のないレベルかと。

HYPNOとRBを履き比べてみて、足回りのつくりの違い(フレームの素材や構造、ウィールの径や硬度)が初心者でもわかるぐらいに乗り味の違いとなることはわかりました。

たとえば挙動が穏やかなのを「コントロールがしやすい」ととらえるか「反応がタルい」ととらえるかという「感じ方」があって、それはどちらがいい悪いということではなく、使う人が好むか好まないかという問題です。単純に「初心者はナイロンフレームで上級者はアルミ」ということでもありませんが、初心者は挙動が穏やかなものを乗りやすく感じ、熟練するほど反応がダイレクトなものを好むという傾向はあるでしょう。それが、技の習得を妨げるほどにヤワいとか回らないブーツでなければ何も問題はないのではないかと。実際に長く履けるか履けないかは、自分の足に合うかどうか、靴としての履き心地のほうが大事な要素になってくるように思います。

子ども用に「おもちゃではなく大人のブーツを作っているメーカーのものを」と薦めるのは、おもちゃでは上達が望めない明確な理由があるからだと思いますが、大人用のブーツで名の通ったブランド品であれば、2,3年ぐらい型遅れのモデルでもそれほどひどいブーツは存在しないのではないかと思いますしね。

ここまでいろいろ書いてきましたが、未経験者や全くの初心者は、最初はナイロンフレームでウィール径も76mmぐらいであまり硬くないものを選んだ方が技を習得しやすい(最初の一足を選ぶ際に、ROLLERBLADE社の製品だったらSPARK PROではなく、ただのSPARKにしておいた方が少ない苦労で早く上達する)のではないかという気はしています。雑な操作にダイレクトに反応しない、力の逃げる余地があるぶん恐怖(それは上達を阻む壁のひとつです)を感じる局面が少ないように思うからです。

反対にスキーやスケートの経験があったり、スピードを求める人、物覚え体覚えの早い人などは入門用ブーツだとすぐに物足りなさを感じてしまうかもしれないので、人によりけりではあるんですが。

卜も購入当時、始めたばかりの頃のメインブーツはHYPNOでRBはたまに、という感じでした。狭い路地で行ったり来たりしているぶんにはHYPNOの方が回りやすいこともあります。ようやくHYPNOでエッジの使い方がわかってきたようなところでRBに乗ると振り出しに戻る、みたいなところがあって技の未熟さを痛感したものです。RBのブーツに慣れるには少し時間の取れるときにガッツリまとめ乗りしないと。ウィールのアタリが出る(という表現をインラインスケートで用いるかどうか知りませんが)くらいまでは走り込まないとダメかもしれません。(実際に「その1」でも書いたとおり、卜がROLLERBLADE SPARK PROに慣れるのには一か月以上かかったかも)

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(※本ページのデータは2015年3月現在のものです)



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