[←INDEXへ戻る]2013年の夏。S-FOURへ行った時に、店内在庫のいろいろなSEBAとかRB TWISTERとかFILA NRKなどをひと通り試し履きさせてもらいました。以前から《いいんじゃないかな?》と思っていたSEBA FR DELUXEが履いてみるとそれほどでもなかったり新しいSEBA HIGH Lightがとても良かったりしたけど値段が高すぎて手が出なかったり、当時S-FOURは決算大セール中だったのでありえないほど安く叩き売られていたNRKはROADが卜(ぼく)に合うサイズ(24〜25cm)が在庫切れで、プラシェルのNRKはあったので、それでもいいかなぁ?でも、また同じ靴を買うのもなぁ・・・と迷って結局手を出さなかったり、思い切って買おうかと思ったFRのブーツONLYもフレーム一式のセットも卜に合うサイズ(EU38)が在庫切れで、手ぶらで帰ったような話は以前blogにも書きました。
そして9月の連休明け、9月17日(火曜日)にフラっと立ち寄ったS-FOUR。takkunに「前に来た時合うサイズが無くて諦めたFRなんだけど、そういえばあの時はDELUXE(DX)を選択肢に入れていなかった。もしかして、DXなら在庫はあるの?」と聞いてみました。探してもらったら『あった!ありました!』というわけで改めて試し履き、前回は片足を通しただけでしたが今度は両足ともしっかり履いてみました。
「何ていうか・・・たしかにフカフカで履き心地は良いんだけど、安っぽい合皮のソファーみたいなんだよねぇ」という卜の感想に『それは否定しません(^^;』とtakkun。『発想がアグブーツ的であるとは思うんですけどダイレクト感やセンシティブなものを求めるスラローマー視点からは納得がいかない場合もあるかと』
履き比べて、結果DXではなく普通のFRの方を買っていかれる方も少なくないようです。・・・が、卜は買っちゃいました!(゚Д゚≡゚Д゚)?
・・・まぁ、一家に一台あってもいいようなブーツではあるので。
外観です。SEBAロゴがプリントされたフレームカバーも付いていました。付いていなければ別売(¥1,260)のを買おうかと思っていたので嬉しい。
問題の(?)インナーです。ヘタるのも早そうな気がするんだよなー(^^;
インナーのほかには976chassisが標準で付いているというのが普通のFRとの違いでしょうか。ウィールは"SEBA STREET INVADERS"。
インナーのかかと部分にはHDSのパーツがベルクロ留めで付いていました。
シューレースはロワアウターシェルからインナー最上部まで全部通せるクソ長い(2m以上ある)幅広のものが付属しています。これを全部通すと(実際通してみましたが)上から順に緩めていかないと足が入らず、靴の脱ぎ履きにとても時間がかかるようになります。やってられません(^^;
附属品。レンチは一本がミリでもう一本がインチなのも相変わらず。
インソールはあってもなくても変わりがないくらいペラペラなものでした。
そこで、別に購入したSuperfeet(トリム・フィットのグリーン)を入れています。前のブーツ、RB10を履いていた時に両足の内くるぶしが痛み出したことがあったのですが、このインソールを使い始めたところ、痛みが解消しました。
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下から三番目まで紐通し+甲部ラチェットバックル締め
下から四番目まで紐を通した状態
結局写真のようにロアシェル部分には全部紐を通した状態で使っていますSEBA FRは2011年モデルからシェルの形状が甲部が大きく開いたものに変わりました。卜(ぼく)は個人的には2010年以前のモデルの方が好きだったのですが、一般的には甲部の強い圧迫感により「足に合わない」とか「痛い」という感想も多く聞かれましたから、今のモデルの方がより「万人向け」になったといえます。
卜がFRを買うにあたって店頭で(靴紐を通していない状態で)試し履きをした時には《ずいぶんルーズだなぁ。ひょっとするとFILA NRKよりもルーズかもしれない》と思うほどでした。これは、甲部のフィッティングを調整するには靴紐でどうにかするしかないのかな、と。
標準で付属している紐はシェルの一番下の穴からインナーの一番上の穴まで通せるような長いものだったので《これはそのままでは使わないだろうな》と思い、ブーツを買った帰りにS-FOURの少し先にあるL-Breath(アウトドア用品店)で120cmの靴紐も買っておきました。
帰宅してから、一旦は標準付属品の靴紐を全部の穴に通してみると、思った通り脱ぎ履きが困難に。一番上から順繰りに紐を緩めていかないと足が入りません。締め込む時も下から一つずつ引っ張りながら締めていかないといけません。しかも、締めたり緩めたりがしにくい(幅約12mmという)ワイドな平紐なのです。
以前から何度も言ってますが、卜は脱ぎ履きに時間のかかる靴が嫌いなのでこれは論外です。(FILA NRKの時も初めの頃は上下に紐を分けて通していましたが、そのうち面倒臭くなり上はカフバックルを締めるだけで紐を使わなくなりました)
ところでFR Deluxeではインナーの甲部に靴紐を通せるループが付いています。この最下部から上まで、インナーだけに細めの紐を通して締め、アウター(プラスティックのロアシェル部分)には別の紐を通す、というやり方もあると聞きました。アグレッシブブーツではこのようなアウターとインナーで紐を分けるやり方をしている人も居るそうですが、やはり脱ぎ履きは相当面倒臭くなるでしょうね。
では、どこまで通したらいいだろう?と、買ってきた120cmの靴紐を通しながら試してみます。2010年以前のモデルだと紐を通さなくても、甲部のラチェットバックルを締めるだけでも充分タイトに感じるフィッティングでしたので、靴紐もせいぜい下から三番目(甲部バックルよりも下)まで通せば良かったのではないでしょうか?(実際そうして履いていた・いる方が多いと思われます)
しかし、現行モデルのFRでは[下から三番目まで紐通し+甲部ラチェットバックル締め]だと、甲部のフィッティングに少し物足りなさを感じます。
四番目まで通すと紐を締めた時の甲部のフィット感は高まりますが、紐の結び目がちょうど甲部ラチェットバックルと重なる位置になってしまい、甲部バックルを締めると結び目が足の甲に当たって具合が良くないです。が、買ってきた120cmの紐だとそれより上の穴まで通すと長さが足りなくなってしまい、購入後数日間はこの四番目の穴まで通して使っていました。
その後、紐を一番下から一つずつ通しては試し履き、をしてみた結果、四番目の穴まで通して使っているぶんには脱ぎ履きもしやすく甲部のフィット感も得られるのでいちばん良い気がするが、上記のようにラチェットバックルと紐の結び目が当たる問題があるし、その一つ上まで(ロアシェル部分は全部)紐を通しても良いかな?と考えました。
そこで、約230cmある標準付属品の紐を50cmくらいカットして180cmの紐を作りました。端部の処理(切り端のほつれ止め)にはホームセンターで買ってきた「熱収縮チューブ」を使いました。(このやり方はひで爺のwebページなどで紹介されています)
ロアシェル部分の穴全てに紐を通すと、少し紐を緩めてからでないと足が入りにくくなりますが、しっかり均等に締めると甲部締付け感はSEBA HIGHのアレに似た良い感じ。ラチェットバックルと紐の結び目も当たらなくなる(結び目がバックルより上になります)ので、以後ずっとこの状態で使っています。
細めの丸紐を使えばもっと脱ぎ履き(紐を締めたり緩めたり)はしやすくなるのでしょうが、シェルで覆われていない甲部をインナーの上から紐で直接締めるような感じになるので、紐が細いと痛いんじゃないかな?標準で付いている紐がやけに幅広タイプなのもそのせいじゃないかな?と思ったりも。まぁ、そのうち丸紐でも試してみようと思います。
SEBA FR(特に2011年以降のモデル)を履いている方、靴紐はどのようにしてますか(・・?
[←INDEXへ戻る]SEBA FR Deluxe 80を履いて、滑ってみた感想を書いてみます。思いつくままに書いているのでとりとめのない文章になるかもしれませんが、あしからず。
初滑走は購入の翌日、2013年9月18日。下赤塚駅から光が丘公園までのCity Runでした。
滑り出してすぐに感じたのは「フレームが硬い!」ということ。フレームだけでなくソールの剛性が高い事も相まって、今まで履いていたブーツがノーマル車だとすると、SEBA FR+976フレームはショックアブゾーバとサスペンションを固めた競技用の車両のよう。路面の凹凸を直に拾うので乗り心地が悪いです。
標準装着のウィール(SEBA STREET INVADERS WHEEL)はソールやフレームなど足回りの硬さに比べるととても柔らかい印象。たとえばROLLERBLADE社製のブーツに標準で付いているウィールは一年滑っても2mmぐらいしか減らないような(それはそれで不思議なウィールですけど^^;)ものですが、これはあっという間に減って無くなりそう。グリップ感もそれほど高くないのでスピードを上げると(全速力レベルでは)ちょっと怖いかも。
そして、足を動かすたびに安モノのソファー風なインナーが、本当に安物のソファーに腰掛ける時のような「ギュッ、ギュッ」という音を立てて、ウルサイ (^_^;
一般道から光が丘公園に入ったら、路面も極上アスファルトに変わり、ウィールがスッゴイ良く回るし、足回りのダイレクト感も心地良いものに変わりました。路面の状態が良いほど性能を発揮できるセッティングですね。不整路面を長距離乗るなら、もう少し剛性の低いフレームに変えた方が疲れないで済むと思います。
けやき広場に着き、早速パイロンを並べてスラローム。まずはパラレルから。80mmフラットなセッティングでほぼ新品状態なので曲がりにくいかな?と思ったら、意外に良く曲がります。硬いフレームに柔らかいウィールの組み合わせのせいだかどうだか理由はよくわかりませんが卜(ぼく)が持っている他のブーツを履いた時に比べてフラット状態が苦になりません。
これまで履いていたブーツが、足首周りがとてもルーズなRB10なので、スラロームもやりにくく感じるかな?と思えばそういうこともなく。いままで靴に頼れなかった大部分を靴に預けられるようになったおかげで楽になる反面、ブーツ頼りの滑りになることでヘタクソになったりはしないのかな? (^^;;
・・・っていう(靴に預けられる)のはSEBA FRだけでなくFILA NRKを履いても思うことなんですが、NRKと違うのはブーツのフィット感です。店頭で試し履きをしたり路上に出る前に家で試し履きをしたりした段階では、FILA NRKよりもルーズな印象もあったのですが、30分も滑ってみたらだいぶ印象が変わりました。NRKはインナーの厚みや硬さでタイト感を演出しているところはあるんですけれど、それは足を包み込むようなものではありません。特に甲部はわりと隙間があるように感じます。これに対してSEBA FRは、以前の靴紐の記事にも書いたように、SEBA HIGHにも通ずるような足にピッタリ包まれ感があるのです。
実際に測っていないのでどれくらいの差があるのか分かりませんが、ブーツ自体の重さはRB10やNRKに比べるとだいぶ重いように感じます。が、このフィット感のおかげで、それもSEBA HIGHを履いた時と同じようだったんですが、滑り出すとブーツの重さを感じなくなり、大袈裟に言うと「フレームが足の底から直に生えているような」感覚で、その面白さには、滑っていて思わずニヤケてしまいます。
これは実際に滑り出してみないと、店頭で足を通してみただけではなかなかわからない感覚ではないでしょうか。卜(ぼく)も今回自分で買ってみて初めてわかったところです。こんなに、ただ履いているだけで面白いブーツだったとは!
脚を倒し込んだりそこから立て直したりすることに関してはブーツに預けられるようになったので楽、と言いましたが、それは足回りの硬さやタイトなフィッティングによるところが大きく、それによってトレードオフになる部分もあります。Long Runなどで長時間履いていても楽とか、路面の変化が多い街中を走るのに楽、長距離を走るのに楽というのとは「楽」の意味が異なってきます。
モータースポーツも同じターマック(アスファルト舗装路)であってもジムカーナとサーキットでは足回りのセッティングは違いますし、グラベル(砂利道)を走るような競技なら別の車といってよいほどです。インラインスケートでも、ブーツによって守備範囲が変わるところがあります。
SEBA FR自体がわりと様々なシーンに対応できる幅の広いブーツで、SEBA FR Deluxeはその履き心地の良さから普通のFRよりもさらに対応幅が広いのではないかと思いますが、自分がブーツに何を求めるのかが明確になっていないと期待外れということにもなりかねないので注意は必要です。
しかし、このラグジュアリーなインナーは通気性がほとんど考慮されていません。インナーも風を通し、シェルに肉抜きの穴がたくさん空いているROLLERBLADE RB10では真夏でもそれほど足蒸れを感じずに済みますが、SEBA FR Deluxeは暑さも峠を越した最近でも滑っていると暑く感じるくらいなので、夏場はけっこうツラいです ^^;
これまで一年半履いてきた限りでは足当たりもなく、履き心地については問題無し。ROLLERBLADEでは売られているのが23.0cm〜の1cm刻みで自分の足に丁度良いサイズのものがなく(24.0cmだと爪先がキツく25.0cmだとやや緩い)、FILA NRKを買った時も余裕めの25.0cmサイズを選んだので、これまでは厚手の登山用靴下などを履いて対応していました。FRを履く時にはジャストサイズなので薄いスポーツソックスを履いています。現状では厚手のソックスを履くと締め付けがキツ過ぎてさすがに足が痺れてきます。インナーがヘタってきたらソックスの厚みで対応すればよいかな、と。
これは卜がこれまでSEBAのブーツを買うのを躊躇(ためら)ってきた最大の理由かもしれないところですが、工業製品としての品質は相変わらず他メーカーに比べると落ちるように思います。年々わずかながら良くなっているような気もするのですが、まだまだ仕上げが甘いです。なので、新しいブーツを買うとなんとなく嬉しくて部屋の中でもいじったり眺めたりするものですが、SEBAのブーツは見れば見るほど作りの荒さが目立って悲しくなってくるので、あまりじっくりと観察しない方がよいかも ^^;
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(※本ページのデータは2015年3月現在のものです)
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